ご挨拶

 

 

 ♦2024年 年頭挨拶

  全国青果卸売協同組合連合会

       会長 増山 春行     

 

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 

 皆様方におかれましては、輝かしい新しい年を迎えられたこと心よりお慶び申し上げます。

 昨年は、新型コロナウイルスの発生から3年余りが経ち、感染症法上の分類が5類に引き下げられたことから、町や観光地の賑わいが回復し、私たちは日常の生活を取り戻すことが出来ました。

 海外に目を移すと、ロシア・ウクライナ情勢が続くなか、さらにイスラエルのガザ地区への攻撃により、多くの尊い命が失われ、現在も戦闘が続いている状況です。

 また、日本経済については、こうした世界情勢の影響による物価高はあるものの経済活動の正常化を背景に内需を中心に緩やかな回復傾向にあるとのことです。

 昨年、農林水産大臣は「食料・農業・農村基本法」の中間取りまとめに際して、「①国民一人一人の食料安全保障の確立、②環境などに配慮した持続可能な農業・食料産業への転換、③人口減少下でも持続可能で強固な食料供給基盤の確立、などが重要である。」と述べられました。 

 こうしたなか卸売市場は、日々の食卓に欠かすことのできない生鮮食料品を国民に円滑かつ安定的に供給するための基幹的なインフラとして、多種・大量の物品の効率的かつ継続的な集分荷、公正で透明性の高い価格形成など重要な機能を有しています。

 食料安全保障を確立した上で、卸売市場の持続的な発展は、国民食料の安定供給に重要な役割を果たすこととなります。

 さらに、今年は、物流2024年問題への対応が大きなテーマとなっており、トラックドライバーに対して時間外労働の上限規制が罰則付きで適用されることによる労働力不足の深刻化等、様々な変化が生ずるなど、社会課題への対応が求められています。 

 これからも、全青卸連は、皆様から信頼される連合会を目指すとともに、卸売市場の持続的な発展に向けて貢献してまいりますので、皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、本年が皆様にとりまして実り多き年になることを祈念し、ご挨拶とさせて頂きます。