令和7年「年頭所感」
― 卸売市場の持続的な発展に貢献 ―
全国青果卸売協同組合連合会 会 長 青 木 稔
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆様方におかれましては、輝かしい新しい年を迎えられたこと心よりお慶び申し上げます。
昨年は、正月早々に北陸地域に甚大な被害を与えた能登半島地震が発生し、間もなく1年が経過します。
北陸地域では、その後も記録的な大雨があり、河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、生活再建を目指すなか“二重被災”とも言われる厳しい状況となりました。
被災された方々に、心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。
一方、海外に目を移すと、ロシア・ウクライナ情勢が続くなか、未だに収束の見通しは立っていません。
また、日本経済については、世界情勢の影響による物価高はあるものの実質賃金プラス定着を背景に、緩やかな景気回復が見込まれています。
こうしたなか卸売市場は、日々の食卓に欠かすことのできない生鮮食料品を国民に円滑かつ安定的に供給するための基幹的なインフラとして、多種・大量の物品の効率的かつ継続的な集分荷、公正で透明性の高い価格形成など重要な機能を有しています。
食料安全保障を確立した上で、卸売市場の持続的な発展は、国民食料の安定供給と価格形成に重要な役割を果たすこととなります。
昨年「物流の2024年問題」の年に突入し、卸売業界はもちろん、全業界にわたって対応を余儀なくされています。
全青卸連は、物流の適正化に向けて、具体的な取組を進めるとともに、生鮮食料品等の取引の適正化について、取引上の法令違反の未然防止に取り組んでいます。
全青卸連は、組織の活性化により、卸売市場の持続的な発展に向けて貢献してまいります。
皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、本年が皆様にとりまして実り多き年になることを祈念し、ご挨拶とさせて頂きます。